司馬遼太郎記念館

企画展

開館カレンダー

休館日

開館時間:10:00~17:00
(入館受付は16:30まで)

休館日:毎週月曜(祝日の場合は開館し翌日休館)、9/1~9/10、12/28~1/4

TEL:06-6726-3860

FAX:06-6726-3856

入館料:大人800円、高・中学生400円、小学生300円(20名以上の団体は入館料が2割引)

この時代に思い出したい『坂の上の雲』のメッセージ



今の時代は、ある意味では混迷の時代といえるかもしれません。バブル崩壊から今日まで「失われた30年」といわれ、今なおその余波の中にいます。少子高齢化、人手不足などの問題点を抱え、ともすれば自己中心に陥りがちで、「公と私」の精神バランスがくずれつつあるように感じます。
『坂の上の雲』には「公と私」の精神を健康なかたちで持っていた明治人が多く登場します。司馬遼太郎は「維新後、日露戦争までの三十余年は、文化史的にも精神史のうえからでも、じつに特異」だと指摘しています。
この展示で、『坂の上の雲』を通じて我々が忘れがちなさまざまなメッセージを感じとってもらえれば、と思い企画しました。
展示ケース壁面で、登場人物たちの行動や言動をその場面の挿し絵とともに取り上げます。ケース床面には、自筆題字(初公開)、自筆原稿のほか、『坂の上の雲』文庫新装版装幀画(風間完画)、秋山真之が米西戦争を観察して海軍に提出した報告書(一部、複製)、正岡子規が上京して病没するまで支えた陸羯南(くがかつなん)が社長をつとめた新聞「日本」、真之の友人で海軍少佐広瀬武夫の書簡などを展示します。
1968~1972年に産経新聞で連載されたこの作品は、異例なことに1999年から再掲載されました。初回と再掲載それぞれの第1回新聞切り抜きも展示します。

【主な展示品】
自筆題字「坂の上の雲」初公開
自筆原稿「騎兵」(1)初公開、「あとがき」(一)
『坂の上の雲』文庫新装版装幀画1~8巻(風間完画)
「いま読み返す『坂の上の雲』」第1回新聞切り抜き
新聞「日本」(1894年11月24日)            など

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