司馬遼太郎記念館

企画展

開館カレンダー

休館日

開館時間:10:00~17:00
(入館受付は16:30まで)

休館日:毎週月曜(祝日の場合は開館し翌日休館)、9/1~9/10、12/28~1/4

TEL:06-6726-3860

FAX:06-6726-3856

入館料:大人500円、高・中学生300円、小学生200円(20名以上の団体は入館料が2割引)

『城塞』-司馬遼太郎が描いた大坂の陣

>次回企画展のお知らせ

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【会期】 2014年10月28日(火)~15年5月17日(日)


 今年から来年にかけて、大坂の陣(冬・夏の陣)から400年にあたります。今回の企画展は、大坂の陣を描いた作品『城塞』をテーマに展開します。

『城塞』は、大坂夏の陣にいたる過程を、徳川方の間諜、小幡勘兵衛の眼を通して政治的権謀術数の中で描いています。
主筋にあたる豊臣家をいかに滅ぼすかに腐心する徳川家康、感情的な判断しかできぬ淀殿やそれにふり回される側近たち。大坂城に運命を託した牢人諸将たちの絶望的な戦いなど豊臣家の滅亡までが描かれています。

展示では、直筆原稿や掲載誌で執筆当時の雰囲気を感じてもらいます。ユニークなのは司馬遼太郎が描いたイメージ画。これは、挿し絵を担当した三井永一画伯に、執筆場面のイメージを伝えるために描いた自筆のスケッチです。合わせて三井画伯による装画を展示し、原画とともに本のできあがる過程の一端がわかるようにしました。

壁面には、豊臣時代の大坂城を夕景の中にイメージし、『城塞』の引用文、小説に従って年表や挿し絵で「大坂の陣」を表現、多数の豊臣方、徳川方のミニチュアの旗印を立体的に配して合戦の雰囲気を盛り上げました。

司馬遼太郎は大坂の陣をどうとらえたか、当時の大坂城を、夏の陣ゆかりの地が近い記念館でイメージしてもらえれば、と思います。

【展示ケース】

・自筆原稿『城塞』冒頭部分
・自筆原稿『豊臣家の人々』(第9話「淀殿・その子」)
・自筆イメージ図(挿し絵のイメージとして三井永一画伯に伝えたもの)
・『城塞』単行本装画の原画(三井永一画)
・挿し絵『城塞』(三井永一画)
・自筆原稿『新史太閤記』冒頭部分 初公開
・挿し絵『国盗り物語』(風間完氏)
・掲載誌『関ヶ原』(「週刊サンケイ」) など

【館内】
・『城塞』に登場する武将や、戦国時代を描いた作品を、引用文と挿し絵とともにパネルで紹介。

【ホール】
・地下1階のホールでは、今回あらたに制作した映像「司馬遼太郎の世界 戦国編」(11分)を1時間に1回上映しています。

これまでの企画展開く