「司馬遼太郎のメモでみる『アメリカ素描』『ニューヨーク散歩』」展
司馬遼太郎は、アメリカを文明と文化の関係でとらえました。今回の企画展は、この思考の世界を『アメリカ素描』『街道をゆく―ニューヨーク散歩』で残した取材ノートや原稿で感じとってもらえれば、という内容です。
2冊の本の執筆にあたって使った11冊の取材ノートをはじめて公開します。ノートには多くの地図やメモが書き込まれていて、このうち21点を抜き出し、『アメリカ素描』の自筆原稿も合わせて展示します。ニューヨークなどを歩いた司馬遼太郎の思考のあとが伝わってくるようです。
抜粋したノートの展示は摩天楼をイメージした22個の立方体の展示具(写真展示を含む)を使い、あたかも摩天楼の中に浮かぶような雰囲気を表現しました。
一方で、司馬遼太郎が歩いた場所の風景――ニューヨークの夜景や日露戦争の講和条約が調印されたポーツマスの海軍工廠内のビル、小村寿太郎が座った椅子、ブルックリン橋など――の写真や引用文を、壁面いっぱいに掲示しました。
【主な展示品】
・自筆原稿 『アメリカ素描』
・取材ノート
・取材ノートから抜粋したメモ、スケッチ21点、取材中の著者の写真
・『アメリカ素描』、『街道をゆく ニューヨーク散歩』初版本
・エンパイア・ステート・ビルなどのクリスタル製オブジェ など
【開催期間】 2010年3月2日(火)～10月31日(日)
これまでの企画展開く
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